2026年春ドラマ、そのうちいくつかを1話だけ観たのでその感想をざっくりで書きます。
月夜行路 – 答えは名作の中に –
45歳の沢辻涼子(麻生久美子)はバーママ・野宮ルナ(波瑠)と出会う。重度の文学オタクであるルナは、涼子の素性を読み解き、学生時代の恋人・カズト(作間龍斗)への未練までも見抜いてしまう。そのままルナの強引な誘いに流され、二人はカズトを捜すため大阪へと向かうことに。
だが、旅の始まりに待ち受けていたのは、近松門左衛門『曽根崎心中』の舞台・露天神社で発見された寄り添う男女の遺体だった。
公式サイトより
https://www.ntv.co.jp/getsuyakouro/story/01.html
初回の題材が曾根崎心中なのは露骨に国宝ファンを狙いに来てますね。
主演二人はもちろん、刑事役の柳俊太郎、そして何より1話目のゲストが佐々木希。
めっちゃ顔面で押してくる印象です。
ただ、ドラマなんて現実逃避や気分転換のために観るものですから、面のいい俳優を観ながら文学を学びつつミステリを楽しむ、というコンセプトはいいと思います。
場面場面の景色や登場人物の服装も小ぎれいです。
「繋がりました」という決め台詞があるのも良い意味でベタで、安心感があります。
柳俊太郎のとっぽい演技も癖になります。
麻生久美子の気弱な演技は「泣くなハラちゃん」を思い出します。
しいて言うなら子供たちが本当に生意気で観ててイライラすることですかね。
今夜、秘密のキッチンで
元女優の坪倉あゆみ(木南晴夏)は、娘からは挨拶を無視され、夫からは強烈なモラハラを受けていた。
寂しさと悲しみで、酔いつぶれたある日、キッチンの床に倒れ込んでしまうあゆみの前に、コックコートを着た見知らぬ男(高杉真宙)が現れる。夜のキッチンという『秘密の空間』で出会った2人。まだ誰も味わったことのない、不思議な恋が始まる——。
公式サイトより
https://www.fujitv.co.jp/himi2_kitchen/story/story01.html
夫のモラハラに苦しむ木南晴夏の前に、妖精のごとく現れたのは高杉真宙。
「妖精のごとく」は冗談ではなく、この男、幽霊で、木南晴夏にしか見えないという設定。
高杉真宙ってなんか死神みたいな笑顔ですよね。「なんで元のところに戻さないの?」みたいなこと言いながら殴ってくるイメージが個人的にあるので、この人を癒しキャラとして見ることは俺にはできない。
木南晴夏はあれですね、演技がめっちゃ好きなんですけど、どちらかといえばふざけている方の演技(おい、ハンサムとか)の印象が強いのでこういう可哀そうな演技は斬新です。
GIFT
宇宙物理学者の伍鉄文人(堤真一)は、ブラックホールの研究が専門の大学准教授。
雑誌記者の霧山人香(有村架純)は、車いすラグビーの連載担当を命じられ、弱小チームの「ブレイズブルズ」の取材に行くが、そこに伍鉄がやって来る。
“難問を解く”ことが生きがいの天才・伍鉄は、練習を観察して「最高だよ! このチーム問題山積みだ!」と大喜びする。
宇宙物理学者と弱小チームの二人三脚が始まる。
公式サイトより
https://www.tbs.co.jp/GIFT_tbs/story/ep1.html
堤真一がなんというかこう、「容疑者Xの献身」の石神先生が陽キャになって再登場したみたいな印象です。エレカシ宮本かよ、てくらい頭搔きまくってました。
山田裕貴がめっちゃムキムキで役作りを仕上げてきてました。腕が足くらい太い。
ライバルとなる「シャークヘッド」が嫌な奴すぎて、こういう絶対的な強者ってもっと落ち着いてるもんじゃないのかと思いました。
嫌だろ「へい、ドリブルしてみろピョン」とか言ってくる山王工業。
監督の安田顕がとにかく狂ったように憎たらしい演技をします。
こういう演技合戦が日曜劇場の良さですね。
天才作曲家のマネージャーをしている玉森裕太がどういう風にこれから絡んでくるのかも楽しみです。
田鎖ブラザーズ
田鎖真(岡田将生)と弟・稔(染谷将太)は、1995年に両親を殺害されていた。この事件の時効が成立したのは、2010年4月27日の公訴時効廃止のわずか2日前だった。
そして現在。
真は神奈川県警青委署の刑事、稔は神奈川県警捜査一課の検視官となっていた。
公式サイトより
https://www.tbs.co.jp/TAGUSARI_bros/
親殺しの犯人を捜す兄弟もの、ということで「流星の絆」とか「重力ピエロ」を思い出すような話です。
時効がテーマになってるところは「22年目の告白~私が真犯人です~」と近い。
なんか岡田将生って年とるほどカッコよくなってきますね。
岡田将生が放つどこか色気のある退廃的な雰囲気と、染谷将太の素直だけどやや陰鬱な振る舞いにより、質の高い閉塞感が醸し出されていました。好きな人は好きになる暗さです。
町中華の山中崇、係長の岸谷五朗…
疑える人間はいくらでもいます。シンプルに誰が両親を殺したのか考察しながら見るだけも面白そうです。
さすがに中条あやみが刑事は無理あると思いますけどね。細いけど強そうな人っていると思うんですけど中条あやみはそれでもない。岡田将生と並んで歩いてたらそれはもう捜査ではなく雑誌の撮影です。
あと、同じ回想が2回くらい出てきており、やや冗長に感じました。
リボーン 最後のヒーロー
地域の商店街も破壊する勢いで事業を推し進める新興IT企業NEOXISの社長である高橋一生。
しかしある日階段から突き落とされ、なぜか2012年にタイムスリップし、自分が崩壊に追いやった商店街を生きる自分と瓜二つの青年に転生する。
公式サイト
https://www.tv-asahi.co.jp/reborn/story/0001/
話の導入となる1話目。
高橋一生が血も涙もない敏腕IT社長という設定で、どこかゴージャスな暗黒笑顔は一級品でした。
しゃべり方も声色も癖になるし、常にどこ見てるのか分からない。
特に買収先銀行の債務超過を見破れなった役員を解雇するときの肩たたきシーンは鳥肌ものでした。
コロナ禍になった場面でしれっと一人だけマスクしてないのもキャラとして一貫性がありました。
ただこのドラマの主題は商店街の立て直しにあり、来週から光の高橋一生を観ることになるとは思います。
タイムスリップしたとき、2012年を示す言葉が「AKB全盛の…」だったのが何か面白かったです。
ひとつ言うと、なんでエレカシ2回も流したんだろう。
サバ缶、宇宙へ行く
福井県小浜市。サバ缶が自慢の若狭水産高校に新米教師として赴任してきた朝野峻一(北村匠海)。そして、菅原奈未(出口夏希)をはじめとする生徒一同。
一方、JAXAで働くが、宇宙飛行士選考に落選し、宇宙日本食を開発する部署への異動となった木島真(神木隆之介)。
実話を元にした、サバ缶宇宙食の開発に向かうサクセスストーリー。
公式サイトより
https://www.fujitv.co.jp/sabauchu/
コンセプト自体はおもしそうです。
北村匠海と神木隆之介はどこか似た雰囲気を持つものの共演してきたことがなかったため、その機会を与えられただけでも価値のあるドラマだと思います。
ただ、脈絡の少ない脚本や古すぎる演出が気になりました。
投げやりに生きていた奈未(出口夏希)が朝野の「やってみなきゃ、わからない」の一言だけで覚醒して手作り豆腐RTAをして音速でプレゼン成功にまで至り、(ドラマの尺で)十数分前まで冷遇していた朝野に知己のようにふるまう。
過程をあまり大事にしない脚本に見えてしまいました。黒崎煌代は結構いい味を出していましたが。
あと全体的に古いですね。
朝野が白昼堂々、マーメイドテラスの前で発声練習し、ふと後ろを向くと通行人がみんな止まってこっちを見ているという、悪い意味で平成すぎるコテコテの演出。
あと顔面ドアップのカメラワークが非常に多く、特にハナミズキのMVかよってくらいアップになった奈未の場面は女優のイメージビデオにしか見えなかったです。
ただ、こういうのは登場人物が次第に関係を持ち始めていって加速度的に面白くなる場合もあるため、もしかしたら化けるかもしれません。
エンディングのVaundyの曲「イデアが溢れて眠れない」が、一瞬オザケンに聞こえました。
るなしぃ
「火神の子」として育てられた女子高生・郷田るな(原菜乃華)は、祖母が営む鍼灸院で、自分の血が入ったモグサを使い「自己実現」を売る…いわゆる信者ビジネスを統べていた。
その背景ゆえ、学校では孤立していたが、ある日、いじめから救ってくれた学校の人気者・成瀬健章(窪塚愛流)に恋をしてしまう!
しかし、”神の子”に恋は許されない――。
公式サイトより
https://www.tv-tokyo.co.jp/lunacy/
原菜乃華は連続ドラマの初主演らしいですね、記念作がこんなえぐいドラマでいいのか。
成瀬健章(窪塚愛流)と恋に落ちるきっかけがあまりにもシュールで変態的で、笑ってしまいました。
るなに思いを寄せるスバル役の本島純政の目がヤバくなんか体形も変態の痩せ方だし(意味不明)、原作知らないけどコイツがこれから何やら不穏なことをするのは容易に想像できました。ナイス変態。
あとこのドラマのナレーションが松本まりかなのは流石に最適解すぎる。
産まない女はダメですか? DINKsのトツキトオカ
毒親に支配された壮絶な過去から「子供は絶対に持たない」と誓う金沢アサ(宮澤エマ)は、理解を示す夫・哲也(浅香航大)と幸せに暮らしていた。
しかし、密かに「父親になりたい」と願っていた哲也は、避妊具に穴を開けていた。
何も知らないアサは、体調不良を感じて訪れた産婦人科で、衝撃の妊娠事実を告げられる。
公式サイトより
https://www.tv-tokyo.co.jp/umanaionna/
宮澤エマってこんな自然な演技できる人だったんですね。
美容師とかセラピストとか、その辺の業種の柔和な女性の雰囲気が本当に自然で、既視感ありました。
DINKs(ディンクス)。
“Double Income No Kids”の略で、「共働きで意識的に子供を持たない(または持たない)夫婦のライフスタイル」のこと。
いろんな言葉がありますね。
全体的にホラーテイストで描かれていました。
特に、アサが妊娠検査キットでの陽性反応を生気のない表情で見つめる場面と、哲也が暗い部屋の中、爛々とした目で避妊具に安全ピンをさしながら「こんにちは、赤ちゃん」と歌う場面が交互にさしこまれる映像は良くも悪くも掴まれました。
あとは、哲也が友人とサシ飲みしてるときに、子供を欲しがる理由は「確かなものが欲しいから」で、しかも「作れば世話するのはアサだから」と言い切るところ。
子供=トロフィー、そして子育ては妻がやるという亭主関白。
万に一つでも子供ができれば待っているのは地獄であることが確定した劇鬱シーンです。
このドラマ、OP映像があるのですがそれがあまりにもおぞましく…しばらく牛乳飲めないかもしれないです。
アサと親密になる緒方誠士(北山宏光)が今後どう動くのか気になります。
終わりに
以上となります。
他に「サレタ側の復讐~同盟を結んだ妻たち~」も見ましたが、主演の篠田麻里子に「お前はシタ側だろ」というツッコミが止まらず視聴を断念しました。ちなみにそのドラマではモラハラ不倫夫役に二階堂高嗣が出てました。今季、キスマイ多いですね。
個人的に1話時点だと、
「月夜行路」「田鎖ブラザーズ」「GIFT」あたりが好きですね。
この辺は安定して面白そうです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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