皆様、こんにちは。
洗濯機が業務時間中にサーバーダウンする事象が多発しており、本気で困ってます。
今回のテーマは、
Mr.Childrenのアルバム「miss you」について・後編
です。
前編での予告どおり、1曲ずつ感想を述べていきます。
感想
・I MISS YOU
朝、縁側で気持ちよく日光浴しているようなチルいイントロだと思ったが、開幕の歌詞である「寝苦しい夜 汗ばんで」という歌詞に否定された。
寝苦しいらしい。
I MISS YOU。デビュー曲「君がいた夏」から繰り返してきたフレーズ。
今までの活動に意味があったのかさえも問うてくる、感情重めの曲。一発目からこれである。
「それが僕らしくて殺したいくらい嫌いです」
どんな気持ちで聴けばいいんだよ。
(↓I MISS YOUの後のREMがクソカッコいいので知らない方は聴いてみてください。)
・Fifty’s map ~おとなの地図
サビのリズムが割と独特なのでカラオケで歌おうとすると結構グダりがち。
「I MISS YOU」でクソ重い気持ちを吐露したあとでこのデレデレソング。
情緒が心配。
タイトルといい「自由ってやつはティーンエージャーにだけ…」の部分といい、五十路を迎えたことへの感慨、および同じ境遇の仲間への激励がこもっている感じ。ミスチルと同い年で人生過ごしたかった。
「窓ガラス叩き割って」を始めとした尾崎豊リスペクトがあるのも同世代に寄せてるんだろうか。
「自信なんてなくても あるように見せれるさ」
桜井和寿も一人の人間であるということを思い出した。
個人的に2番サビが好き。派手ではないけど堅実な歌詞をあえてサビに入れるのがミスチルの良さの1つだと思う。
ぬるいコーヒーで愚痴を飲み込もう。
・青いリンゴ
イントロが良すぎる。
共感してくれる人がいるか分からないけど、youthful daysのイントロを最大限軽量化したみたいな印象。
でもBメロはちょっと「Paddle」っぽかったり。
コバタケ卒業後のサウンドに、以前のミスチルによくあったポップな雰囲気が上手く化学反応した感じがした。
青いリンゴを若かりし頃の自分だとするならば出かけにすすったコーヒーは対照的に今の自分たちなのか。
・Are you sleeping well without me?
ミスチルのアルバムあるある。
長い英語のタイトルが入りがち。
重々しい雰囲気。
直近が2曲続いてデレてきたので、ここでバランスが保たれた格好である。
「君が恋しくて」という歌詞、まさしくmiss youであり、失恋の曲という体ではあるが隠れ内省ソングでもあるのかも。
「コーヒーカップが口を逸れて 気に入りのシャツに溢れ落ちた」
急にリアルな鬱状況を出力すんな。
そして3曲連続でコーヒーを飲んでいる。
・LOST
歌い方の緩急や、演奏が静かになる演出などで、目まぐるしい心の動きが感じられた。
超個人的な感想だけど、映画「国宝」をみた後に聴くと、屋上のあのシーンを吉沢亮の代わりに桜井さんが踊っている場面が心に浮かぶ。どこ見てるの…?
放った光は闇に消え、まっすぐな想いはねじ曲がって伝わった。
そんなLOSTの中、やり直せず立ち尽くしている。
天才の独白といった印象。
最後の2連「立ち尽くしている」、焦燥感あって好き。
・アート=神の見えざる手
ジャズっぽいオシャレなイントロからの「まずは弁護士を呼んでください」のカオスさ。
主人公(?)は他責思考で、あと「常識」という言葉にどこかめんどくさい思い入れを持ってそう。
友達になる契約としてペ○スにカッターを当てられて晴れやかな気持ちになる謎の場面。
なんとなく映画「ファイトクラブ」を思い出した(同名の曲出してるし)。
契約によって「傷つけあう喜び」という逆ELT的思想になったことで彼女にもDVを振るったのではないかと想像してる。
サビの二重に聞こえる声好き。
・雨の日のパレード
さっきの謎読経はなかったかのように穏やかなメロディでつづられる、幸せの形。
I MISS YOUやLOSTは今までの活動の意味を問うような部分があったが、この曲はその逆、積み上げてきた結果今そこにある幸せを享受するような印象。
・Party is over
「バーボンソーダ」「Party is over」「多分そうだ」「キャリーオーバー」。
この韻の踏み方、ザ・ミスチルって感じ。
ハライチのネタに使えそう。
「過去に拘って 現在(いま)を怠って」
ここ、ドキッとした。
「泣いてる人の前で シャンパンを開けるような 君じゃないだろう」
笑う場面じゃないはずなのになんか笑ってしまった。
・We have no time
一番好き。
サビの合いの手高速ドラムが癖になる。
そしてサビ終わった後に転調して訪れる浮遊感で「天頂バス」を思い出した。
なんならイントロもちょっと似てない?
軽快な演奏に、どんどん音が増えていく感じがすっごい気持ちいい。
「あーあーああーあー」好き。
・ケモノミチ
イントロから伝わってくるラスボス感。
実際これより後の3曲はツアーのセトリに入っていない。
アルバム「miss you」の発表があった際の最初のトレーラーでこの曲のサビが流れたんだけど、その際の率直な感想は、
「ダッダッッッダs……ddddダサ…ダサくね???!!?!?」(覚えてる限り忠実に再現)
だった。
「きぃぃぃみにらぁぁぁぶそぉぉんぐをぉぉぉぉおおおお↑↑↑」…、なんでこんな東京03の角ちゃんみたいな歌い方してんだ…?
しかし、アルバムの準ラストとして改めて聴いたら印象が大きく変わった。
「またフラフラと間抜けが通る 昨日を引きづりながら」「誰にSOSを送ろう」「声もなく叫ぶよ」
このアルバムで散々聴いてきた葛藤や焦燥。それらを思い出させるようなフレーズが、ラスボス戦みたいな壮大な演奏に乗って届いてくる。
そしてラスサビで「君にラブソングを送ろう」である。
ずっと内省的な姿勢を見せてきたところから、再びリスナーの方に向き直ってくれた瞬間だったと思う。
ツアーのMCでも「この先何処かで倒れてしまうかもしれない」と不安そうに語っていた。
そうした不安を赤裸々に綴ったうえでファンとの変わらない共生を続けようという、そういう意思の曲だと感じた。
(まぁそのあとにまた「仕返しだけが希望」とか難しいこと言い出すんですけど)
俺たちがミスチルを応援し続けるように、ミスチルもまた俺たちの味方であり続け、ラブソングを送ってくれるのだ。
・黄昏と積み木
ここからはエピローグといえ、3曲とも恋人というか配偶者というか、親密な人とのミクロな幸せをつづっていく。
仕事終わりの黄昏の時間、身近な人との小さな願いを積み木のように重ねる。
本当に夕暮れを穏やかな気分で歩いているような気分になる。
「冬になれば夏を 夏が来れば秋を思い」
冬嫌いかよ。
・deja-vu
またホワホワしたイントロ。
サビ終わった後の演奏とか、上手く言語化できないんだけど、すげぇミスチルって感じがする。
「見つけてくれてありがとう」ってフレーズがなんかいいなぁ。
サビでまたイントロのフレーズが流れるのもデジャヴってことなんかね。
・おはよう
おはよう おはよう 繰り返したフレーズ。
駅前は自転車置くとこがないとか冷蔵庫に消費期限ギリギリのチーズがあるとか、
マジでLINEのやりとりみたいな歌詞。
チーズとビールだけの夕食はさすがにキツい。
案外、日常の中にある小さな幸福をどれだけ救い上げられるかで人生が変わってきたりするものなのかもしれない。
最後に
てなわけでmiss you の感想は終わりになります。
このアルバムを聴いたことがある人は、少しでも感想に共感していただけば嬉しいし、
聴いたことが無い人はこれを機に聴いてみてほしいです。
ちなみにミスチルですが、2025年秋ごろのファンクラブ会報では新しいアルバムを作っている最中だということです。
早急な対応が待たれますね。
以上、読んでいただきありがとうございました。

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