【今更】ミスチルのアルバム「miss you」について感想①

感想

皆様、おはようございます。
涼しくなってきましたね。

当ブログで初めての本格的な投稿となる今回のテーマは、
Mr.Childrenのアルバム「miss you」について
です。

Mr.Children。
「ミスチル」というキムタクみたいな略称で愛される、日本を代表するバンドの1つですね。
キムタクが出演したドラマ「若者のすべて」主題歌である「Tomorrow never knows」は数ある(ありすぎる)ミスチルの代表曲の1つです。

無駄にキムタクの存在感が強い紹介となってしまいましたが、私はミスチルのファンなのです。

今回のテーマとなるアルバム「miss you」ですが、発売は2023年10月であり、2年の時が流れています。

2年前に抱いた感想を今更ここにつづるというわけで、
私としても「誰に読んで欲しくてこんなブログ書いてる?」という感情ではありますが、
捨てるのに胸が痛んでとっておいたケーキを腐らせる前に供養するつもりでやってこうと思います。
もしよろしければお付き合いお願い致します。

特徴① 五十路を迎えた心境をつづった内省的なコンセプト

まずこのアルバムにおいて一番特徴的なのは、内省的な歌詞が多いことです。
特に五十路を迎えたことに対する万感の思いが要所要所に見られます。

最初の曲「I MISS YOU」からその傾向は顕著で、
「二十歳前想像してたより 20年も長生きしちまった」
なんて歌詞でファンの心臓を強襲します。
その後も、今まで繰り返しやってきたこと(音楽活動?)に意味があったのかと煩悶するような歌詞が続き、それでもまだ試行錯誤を続ける自分に対し、

「それが僕らしくて 殺したいくらい嫌いです」

と締めくくり、1曲目が終わります。
開幕から非常に生々しい思いを聞くことになるのです。

現状に苦悩しているのかと思えますが、その後も聞き続けていると、
「守る気持ちも湧き起っちゃう だけどスキルは尚も健在 まだまだいけんじゃない とか思っちゃう」(We have no time)
といった、この先の挑戦を示唆するものもあります。
そしてエピローグととれる最後の3曲は、身近な人や、(おそらくは)ファンとの伴走を思わせる歌詞があり、
「五十路を迎えながらも試行錯誤を続けている自分たちですが、これからもよろしくね」
といったメッセージをアルバムを通して伝えられているような雰囲気を感じました。
(途中、ペ○スとか中華人民共和国とか騒ぎ出す場面もありますが)

映画「国宝」を見たときも思ったのですが、傍から見たら順風満帆にしか見えない人も、その実、胸の中では不安や後悔、葛藤などがあり、血反吐を吐くほど苦しんで前に進んでいるのかもしれません。そういった生々しい声を、曲を通して少しでも知る、推し量ることができるのはいい経験だと思いました。

また、こういう内省的な歌詞って、ドラマとかとタイアップする曲とは相性悪いですよね(タイアップ先に歌詞を寄せる必要があるため)。
タイアップのあった「永遠」や「生きろ」が収録されていない理由はここ(コンセプト重視の観点)にある気がします。

特徴② 脱コバタケ後のミスチルの1つの到達点

そして個人的に思うもう一つの特徴は、小林武史プロデューサーから独立後のミスチルの完成系といえそうなサウンドです。
小林武史。
「コバタケ」というキムタクみたいな略称で愛される、日本を代表する音楽プロデューサーの一人ですね。
デビュー当時からミスチルを支えてきた方で、編曲も担当されていました。
ミスチルと聞いて思いつくような、ポップだけど壮大でもあるあの感じはコバタケの編曲によって形成されてきたと思われます。
その他の部分でも助けとなった部分は多く、ミスチルが社会現象となったのも、この方の尽力が大きいのは間違いありません。
(例えばですが、この人がいなかったら「innocent world」というタイトルの曲は生まれていなかったはずです。)

しかし、2014年、ミスチルはコバタケからの独立を発表し、新しい足音で歩き始めました。
キムタクはHEROの続編を主演していました。

その新生ミスチルは、無骨というかソリッドというか、リアルな演奏に近い臨場感のある曲が多くなった印象です。
「Starting Over」などはその方向性がプラスに活きていると思いますが、それまでのミスチルではあまり無かったような重々しい印象の曲が増えました。私がミスチルに求めているのはそのような曲ではなかったため、「ぶっちゃけ昔の方がよかったなぁ」と思うことも少なくありませんでした。これは特にミスチルのファン歴が長い人ほど思うことではないでしょうか。

※以前と比べて好みに合わない曲が増えたな、というレベルの話であり、Reflection以降のアルバムでも好きな曲は多いです。

ここでやっと話が「miss you」に戻るのですが、このmiss you、上述した新生ミスチルのサウンドを今までで一番うまく使いこなせているように感じました。(特に顕著だと思ったのが「We have no time」で、あの軽快なメロディーは、編曲の主張が少ないバンドサウンドメインだからこそ表現できるのだと思います。昔のミスチルとは違う、新しい良さを感じました。)

このアルバムは、脱コバタケ後のミスチルが10年以上かけて行ってきた試行錯誤の完成系なのでないかと思うのです。

終わりに + 次回予告

当初は1回で書き切ろうと思っていたのですが、思った以上に長くなりそうなので区切ります。
てか、ブログってめっちゃ疲れるんですね…。
疲れづらいやり方を模索しようと思います。

いつになるかわかりませんが、miss you感想の続編を投稿予定です。
多分次回で終わります。

~次回予告~
・miss you収録曲の感想を1曲ずつ語ります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
読む側も疲れると思うので、首のストレッチなどをして、お互い休みましょう。

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